こんにちは!大阪開発部の張です。
学生時代、教科書の序文に次のような引用がありました。
「I hear and I forget. I see and I remember. I do and I understand. 」
「聞いて忘れる。見て覚える。やって理解する」という意味です。
著者はこれを中国のことわざだと云いましたが、
母語が中国語の私は、そんな言葉は聞いたことがありませんでした。
著者のエルハン・チンラー教授はトルコ出身で、
プリンストン大学の教授をしている間にこの本を書いています。
私は彼が中国語を話せないのかな?と思い調べてみると、英語圏ではこの言葉が孔子の名言として知られているが、実際には孔子はそんなことは言っていなかったことが分かりました。
こういう誤伝を面白いと思う人間です。
母語の中国語にも、シェイクスピアのハムレットに関することわざがあります。
「一千个读者眼中有一千个哈姆雷特。」
直訳すると、「千人の読者の目に千人のハムレットがいます」になります。
複雑な事柄に対する解釈は人それぞれという意味です。
中国では、それは英語由来だと思われていますが、実際には中国のとある作家が最初に言ったものに違いありません。
余談になりました。「やって理解する」に戻ります。
実践して初めて理解するという分かりやすい道理です。
ここで面白いことがあります。
この文自体を信じるなら、まず実践そのものを実践しなければ、実践してからの理解を理解できないという帰結になります。
実践といえば、開発部の日々の仕事が思い浮かびます。
ソフトウェア開発においては、幸運なことに、理論とベストプラクティスを学びたい場合、勉強の材料は簡単に見つけることができます。
「厳密には分からないが、何となくプログラムを動かせる」という場合や「自分自信イマイチのプログラムを作ったなあ」と感じる時は少なからずあります。
その都度、いつかちゃんと勉強したいと思って、to-doリストがますます長くなっていきます。(実際にどれぐらい勉強したのかは別の問題です!)
たまには、本当に勉強することもあります。
「事前に知っていればよかったが、もう終わった仕事なので、仕方がない」と感じます。
幸いにも、しばらく経ってから同じような問題に遭って、前に勉強したことを実践できたことが何回かあります。
自分が作ったものが動いている、しかもなぜ動くのかを理解できるのは非常に楽しいです。
実践を通して、なぜこの方法がベストプラクティスだと言われるのか納得できた瞬間は非常に満足感を与えてくれます。
要するに、実践を重ねることはより満足度の高いプログラマーに、ひいてはより優れたソフトウェアにつながると思います。
冒頭の写真は先月撮りました。
信じられないかもしれませんが、時々プログラミングは、新緑やアジサイを見るくらい、心の安らぎを与えてくれるものです。
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