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東京
10
jul

「なんで1人目デザイナーになったの?」

Slide 16_9 - 7

1社目はすぐやめた

僕は田中椋平。26歳、現在2社目で3年目に突入。
新卒で入社したデザイン事務所は、1年もたずに辞めた。
当時は、「デザイン事務所て、かっこい~」とデザイナーへの憧れだけで就職。
しかし、その会社の「でも、仕事だからさ」という口癖が、どうしても肌に合わなかった。

「意味を問う前に、手を動かせ。」
「お前のオリジナリティよりも、会社の慣例の方がマシ。」

そういうルールの中で、僕は自分の存在がどんどん輪郭を猛スピードで失っていくのを感じた。
今思えば、とんでもないわがままだ。
でも、そのわがままを丸め込んで「社会に適応」していく自分を、当時の僕は全く想像できなかった

1人を選んだキッカケ

1社目をやめた理由の”わがまま”がどこまで通用するのか、試してみたかった。
だから次に選んだのは、整地され環境や体制のない中小企業で、
“1人目のデザイナー”としてやってみることだった。
そこは正解も、基準も、相談相手すらいない環境。
歪なことをしても、誰も注意してくれない。
その代わり、好き勝手やっても何も問題にならない。
つまりは「自分の選択を、自分で保証し続ける」しかない場所。
僕は“脚力”を試してみたかった
どこに足をつけるかも自分で決めていくための、思考力・判断力・わがままの責任を引き受ける力。しんどいとき、立ち止まってもいい。でも再び歩き出せるだけの、足腰の強さがほしかった。

この選択のせいで「バカがよ」ってくらいキツい事もあった。てか現在進行形。でもあの時の自分には、あれしか選びようがなかった気がしている

結果やってみて。

「1人目デザイナーになってみて、実際どうだった?」
思ったより何もできない。毎日めちゃくちゃ悔しい。
技術も知識も、必要なものは全部、自分で外から拾ってくるしかない。
でも、今の自分にとって本当にそれが必要なのかどうかさえ、判断できない。何を学ぶべきか、どう進めるべきかも明確にできず、時間が過ぎていく。
今の時代ネットを叩けばたくさんあるのに、今の自分を救ってくれるメソッドを見極める眼が全くない。
色んな方のnote記事や発信を拝見して、やはり今の自分は健全ではないのかもしれないとよく感じる。他のデザイナーが同じ立場だったらどうやっているのだろう。気づけば、学べるはずのことさえ無駄遣いしている気がする。
自分の方法でやってみて、”失敗”という結果を量産する日々。
ピンと来ない。満足もできていない。

だけど、じゃあ「やめようか」ってなると、それも違う気がする。
あの頃に比べたら、今の自分の状態は嫌いじゃない。だいぶ……マシだろう。

まとめ

表題の問いに答えるなら
「それしか選べなかった。でも“自分で選んだ”という事実は、思った以上に自分を支えてくれる。だからなんとかなる。」

似たような感覚の人は多いんじゃないかと思う。
そういう人には頑張ってほしい、僕は僕で足掻いてるから。