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東京
23
dec

生き方の話

1223-4

こんにちは、システムサポートの孟です。

12月も下旬となり、
あっという間に2021年が過ぎ去ろうとしています。

皆さん今年はどんな年でしたか? 

私は今年の1月末に観葉植物を家に迎えました。
エバーフレッシュという品種で、東南アジアや中南米原産の熱帯性植物です。

昼は太陽の光を目一杯浴びるために葉を開いて、夜は眠るように葉を閉じます。
1223-1

名前は好きなイギリス俳優の名前から一部とって、BENYと名付けました。
 BENYは暖かい場所の出身だから、東京の冬の寒さはとても厳しいようです。

 2月の最も寒い時期は、BENYをホットカーペットの上に置き、
エアコンが直接当たらないように暖かくしたり、
水やりのタイミングや量など気を付けていたけど、BENYは日に元気がなくなってました。
葉も枯れて落ちたり、夜が深くなっても閉じれなくなってしまいました。

私は困ってしまいました。

「日光が好き」ということで朝早起きしてカーテンを全部開けて、
夜は外出からなるべく早く戻るようにして、部屋の湿度と温度を管理してたつもりなのに、
どうしてBENYはこんなにも元気を無くしただろう…

そんな日々が続いてる中、私はふっと気づきました。

私がやってきたことはあくまでもマニュアル通りのもので、
BENY自身がどのような状況なのかをちゃんと見てないのではないか?

そこから葉の色の変化、土の潤い状態を毎日観察しながら、
光を浴びる角度や水の加減を変えたり、部屋の温度をもっと上げたりしてるうちに、
BENYはちょっとずつ元気を取り戻しました!

コロナ禍で暗いニュースに埋もれる日々の中、
私にとってとても嬉しいことでした(^ ^)

そして3月中旬のある日、BENYに新しい葉が芽生え、
4月の最後の日にとても可愛い花を咲かせました!
1223-2

私は教わった「正しい」やり方で接してたけど、
BENYが出したサインに目を向けずに苦しめてしまいました。
相手の立場に立つには、ちゃんと相手を見るところから始まるんですね。

やっと冬を乗り越えたBENYは、凄まじい勢いで成長してました。
夏の最中は朝を迎える度新しい枝葉が芽生え、枝が自由に伸びず過密な状態になりました。
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私は冬で枯れた葉を見てきているので、
せっかく伸びた枝葉をカットするのはとても心苦しかったです…

ただ、ちゃんと空間を作らないと虫が生えたり、
枝幹が重さに耐えれず折れてしまうことがあるそうで、渋々古い枝葉をカットしました。

エバーフレッシュの成長期は4月〜9月までと聞いたので、
夏の終わる頃にそろそろ新枝を見るのはもう来年かなと思ってたら、
11月末ぐらいにBENYはまた花を咲かせて、高く枝葉を伸ばしました。

成長期は終わったけど、チャンスさえあればまた伸びようとするのです。

そんなBENYを見て一生懸命だなと思いました。

しかし調べると「一生懸命」は、元々「一所懸命」と書き、
昔武士が賜った『一か所』の領地を命がけで守り、
それを生活の頼りにして生きたことに由来した言葉のようです。

この言葉の定義から見ると、BENYは別に一生懸命ではなく、
ただ自分の可能性を諦めず、素直に生きてるだけなのだと思いました。

これまで生きてきた中、よく聞いて話す「一生懸命頑張ります」という言葉より、
BENYの自分を諦めないで素直に生きるというスタイルの方がしっくりきました。

素直に生きてる中、害を生み出す枝を切り、常識に心を苦しめず自分の可能性を諦めないでいる。
生き方が無限にある中、私はこの生き方をとても気に入りました!

環境が苦しいとき、ちゃんと自分を見つめて素直な心でいようと思います。
それでは皆さんよいをお年を!